【「アイダよ、何処へ?」評論】歴史は繰り返す。ドキュメンタリーよりも強力に喪失感を呼び起こす衝撃作
第93回アカデミー国際長編映画賞にボスニア・ヘルツェゴビナから出品、ノミネートされた「アイダよ、何処へ?」は今みるとさらに辛く感じる。劇中、スルプスカ共和国軍から逃れるためボシュニャク人が国連の難民キャンプの門に群がっている様子は、実際のニュースで流れていたカブール国際空港で飛行機に群がりタリバンから逃れようとするアフガニスタン人たちの様子と酷似しているからだ。この映画で描かれるのは90年代半ば、