藤原定家はなぜ「あの百首」を選んだのか? 三十一文字から広がっていく“大きな世界”

『身もこがれつつ 小倉山の百人一首』(周防柳 著)中央公論新社  百人一首について、どの歌が好きか、や、歌の作者について考えたことはあった。また、百人一首を選んだのが、自らも歌人である藤原定家だということも知識としてあった。しかし定家が、「なぜその百首を選んだのか」ということについては、まるで思いを馳せたことがなかったと、本書を読むにあたって気づかされた。  主人公は、藤原定家、その人だ。章によ

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