【「キネマの神様」評論】沢田研二と志村けんさん、揺るがぬ友情が手繰り寄せた魂の邂逅

映画を60年間撮り続けてきた名匠・山田洋次監督をもってしても、通算89本目となる「キネマの神様」がこんなにも苦難続きの作品になるとは当初、思ってもみなかったはずだ。松竹映画100周年を記念して製作された今作は、新型コロナウイルスに感染した主演・志村けんさんの死去、政府による緊急事態宣言発出による製作の長期中断と、撮影の折り返し地点で大きな哀しみと喪失感に包まれたまま立ち止まらざるを得なくなってしま

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