音信不通の親友を追って単身カンボジアへ。独裁政権の影におびえながらサバイブする主人公の運命は――!?

『インドラネット』(桐野夏生/KADOKAWA)  小説家の桐野夏生氏は日本文学界の至宝である。84年にデビューした彼女がこれまでに受賞したのは、直木三十五賞、紫綬褒賞、泉鏡花賞、谷崎潤一郎賞、江戸川乱歩賞、婦人公論文芸賞、紫式部文学賞、島清恋愛文学賞、読売文学賞、日本推理作家協会賞。無論、受賞歴が作品の質を担保するとは限らないが、毎回、この内容なら獲って当然と読者や賞の審査員に思わせてきたのだか

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