【「アジアの天使」評論】石井裕也監督が奏でた“むきだし”3部作に見る、彷徨う愛の発着点

気鋭の映画作家・石井裕也の2020年代は、“むきだし”からの船出となった。「茜色に焼かれる」でいち早くコロナ禍の日本を描いたわけだが、「アジアの天使」はコロナの脅威が忍び寄る20年2~3月、オール韓国ロケで撮影。キャストとスタッフの95%が韓国人という、日常と異なる環境でクルーを束ねながら製作を進めるうえで、そして誰もが目に見えぬ恐怖と戦ううえで、何もかもを“むきだし”にする必要にかられ、問答無用

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