『物語なき、この世界。』三浦大輔の新作舞台は「世界の矛盾点にツッコみ、こねくり回したコメディ」
直截なタイトルだ。『物語なき、この世界。』
――今や日本を代表する劇作家、演出家、映画監督としても知られ、人間の深層にメスを入れて解剖する三浦大輔の書き下ろし、3年ぶりとなる新作舞台である。
◆人生にドラマチックな「物語」を求める人々。それを否定し実験する
『物語なき、この世界。』 売れない俳優役に岡田将生、同じく燻ったミュージシャン役には峯田和伸が。岡田とは映画『何者』(’16年)で一度組み、