『グンダーマン 優しき裏切り者の歌』レビュー:スパイだった“東ドイツのボブ・ディラン”の数奇な人生
■増當竜也連載「ニューシネマ・アナリティクス」SHORTこのところ東ドイツ時代の闇や苦悩の歴史を訴えるドイツ映画が数多く日本で公開されていますが、本作もその中の1本です。1980年代に“東ドイツのボブ・ディラン”と謳われていた実在のシンガーソングライター、ゲアハルト・グンダーマン(1955~1998年)が、実は東ドイツの秘密警察・諜報機関である国家保安省、通称“シュタージュ”のスパイであった事実を