恩田陸の『灰の劇場』は「小説を書く実況中継」 現実の事件を初めて題材に

恩田陸 (撮影/岡田晃奈)  奥多摩の橋から二人の女性が飛び降りて亡くなった。恩田陸さんの新刊『灰の劇場』(河出書房新社、1700円[税抜])は、1994年に起きたこの事件を基にした長編小説だ。「新聞で見た記事が印象に残っていて、いつか書こうと決めていました」 40代半ばだった二人の女性は私立大学の同級生。大田区のマンションで一緒に暮らしていた。なぜ二人は同居し、なぜ死を選んだのか? 作中には恩

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