“依存症”は自己責任なのか? 前川ほまれ最新作『セゾン・サンカンシオン』で描かれる、依存症患者が抱える寂しさ

『セゾン・サンカンシオン』(前川ほまれ/ポプラ社)  人は多かれ少なかれ、なにかに依存しながら生きているものだと思う。依存と表現するとなんだか病的に響くかもしれないけれど、なにかしらを心の拠り所にしているはずだ。その対象はタバコやお酒などの嗜好品だったり、友人や恋人といった“自分以外の誰か”だったりする。  ただし、それが行き過ぎると、「依存症」という名前が付けられてしまう。そして、そんな依存症患

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