玉砕主義に抗い、県民の命を守ろうとした知事を描く『生きろ 島田叡(あきら)―戦中最後の沖縄県知事』監督インタビュー
◆「玉砕こそ美徳」に抗った沖縄県知事
佐古忠彦監督 戦中最後の沖縄県知事を描いたドキュメンタリー映画『生きろ 島田叡――戦中最後の沖縄県知事』が全国で公開されています。
アジア太平洋戦争末期、すでに日本軍の敗色が濃厚だった1945年1月31日に、内務省の官僚島田叡(あきら)は沖縄県知事の辞令を受け、家族を大阪に残し、ひとり那覇の飛行場に降り立った。知事就任と同時に、島田は大規模な疎開を促進、食