すーー、とふすまが開いてね……怪談に擬音が多いワケは? 話はどこまで実話なのか? 怪談研究家・吉田悠軌が綴る「実話怪談」の裏側
『一生忘れない怖い話の語り方 すぐ話せる「実話怪談」入門』(吉田悠軌/KADOKAWA)
押し入れをすこーし開けて見てると、すーー、とふすまが開いてね。白い足袋がぬーっと出てね、黒い長い髪がふわぁーーーーーっと揺れてね……。
……という上記の文章は、 YouTubeで稲川淳二さんが公開していた怪談の一部を書き写したもの。このような擬音の多い語り口は、いまや怪談のステレオタイプとして定着している