【「ノマドランド」評論】厳しさを超えてなお、かけがえのないロマンを探求する、現代のノマド生活への讃歌

放浪生活への憧れは、アメリカの西部開拓時代からの伝統と言えるかもしれない。古くは「野性の呼び声」「マーティン・イーデン」で知られる作家ジャック・ロンドン、50年代には、「路上」でビート・ジェネレーションを代表したジャック・ケルアック、最近では映画「イントゥ・ザ・ワイルド」のモデルで、アラスカで命を落とした青年、クリス・マッキャンドレスがいた。  前作「ザ・ライダー」で、中西部に生きる現代のカウボー

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