もっとも“伊坂幸太郎らしい”作品! 大切な人に別れを告げる「グッド・バイ」ストーリー『バイバイ、ブラックバード』新装版の美しい表紙に注目!
『バイバイ、ブラックバード〈新装版〉』(双葉文庫)
「伊坂幸太郎さんの作品の中で、もっとも『伊坂幸太郎さんらしい』作品は?」と問われたら、『バイバイ、ブラックバード』を挙げたい。この作品は、5股をかけていたダメ男とその相棒の怪物女が、「さよなら行脚」をする連作短編集。太宰治の未完の絶筆『グッド・バイ』のオマージュ作品なのだが、その内容は、まさに、伊坂ワールド全開だ。「地上から数センチ浮いた日常」