母の「百カ日法要」。誰もいない実家で、押し寄せる記憶/鴻上尚史 2021/3/17 ―[連載「ドン・キホーテのピアス」<文/鴻上尚史>]― ◆母の「百カ日法要」。誰もいない実家で、押し寄せる記憶 去年の11月に母親が亡くなりました。 母親の「四十九日法要」は、コロナで難しいんじゃないかという弟の予想で、「百カ日法要」というものにかえてもらいました。 本当は、「お葬式をしたんだから、コロナ禍だし、その後の法要はいいんじゃないかな」と言いそうになったのですが、信心深い親戚の人