「いつも心に雄勝の海」 兄姉、生家奪われても―被災者に笑い届け・宮城の男性

雄勝湾を背に東日本大震災前の思い出を語る山崎孜さん=4日、宮城県石巻市 カモメだけが鳴いていた。人の声も、引き戸や炊事の音も消え、異様な静けさが広がった町。宮城県石巻市雄勝町で生まれ育った山崎孜さん(79)は、東日本大震災から4日後の2011年3月15日、仙台市からたどり着いた故郷の風景に、ぼうぜんと立ち尽くした。 あれから10年。かさ上げされた土地に人家はまばらで、雄勝湾奥部には高さ9.7メート

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