津波、コロナ、余震…「三陸の母」は強く生きる 2021/3/6 岩手県大槌町と遠野市 岩手県大槌町の金浜祐子さん(79)と初めて会ったのは10年前の3月中旬、取材の拠点があった同県遠野市のホテル。東日本大震災で町内の避難所がいっぱいで、バスで連れてこられていた。「町がどうなったのか、よく見てねえんだ」。知人の安否や自宅を案じる金浜さんを車に乗せて町へ向かった。どこに行けばいいのか、被災者にどう声を掛ければいいのか、と悩む記者を導いてくれた最初の助っ人だ。 年