批評家・伊藤剛さんが選ぶ「人生最高の10冊」 2016/11/26 2017/11/26 「キャラ立ち」を教わった一冊 『メトロポリス』は小学校1年の時に初めて読んだ手塚治虫作品でした。男の子にも女の子にもなる人造人間の悲劇を描いた手塚の初期SF作品です。 戦後すぐの作品なので、読んだのはもちろん復刻だったのですが、翌年、こっちは連載の『ブラック・ジャック』と出会って、「同じ作者だ!」と思ったんですね。つまり、マンガ家という存在を初めて意識して読んだのが『メトロポリス』でした。