華麗で芸術的なトリックに魅了されて――『霧越邸殺人事件』/佐藤日向の#砂糖図書館10 2021/2/6 理想や幻想というのは幸せをくれる反面、一歩間違うと危険を伴う可能性がある。 たとえば、あるアイドルが好きだとして、 「〇〇ちゃんは眼鏡をかけている姿が一番可愛いのに、何故最近コンタクトに変えたのだろう。全く似合っていない」 みたいな思考があったとする。 もちろんこれもひとつの意見と捉えられるが、実際には自分の理想を押し付けてしまっている可能性もある。 提案と理想の区別はすごく難しく、それが相手の負