サブカルの先駆者「怪獣博士」大伴昌司の仕事

【書評】『大伴昌司エッセンシャル』/紀田順一郎・著/講談社/2000円 【評者】川本三郎  大伴昌司といえば、現在の怪獣ブームを作った「怪獣博士」として知られる。怪獣について語るなど子供向きの遊びと思われていた時代に熱く怪獣を語り、怪獣の名鑑や紳士録を作った。いわばサブカルチャーの先駆者。一九七三年に三十六歳の若さで亡くなった。著者は大伴昌司と慶應義塾高校の時から親交を結んだ。早逝した僚友を語る人

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