「ある場所では特権階級なのに、ある場所ではマイノリティー」誰の心にもある“差別感情”と向き合う

『サード・キッチン』(白尾悠 著)河出書房新社  亡き父があきらめた夢を追って、日本からアメリカの大学に留学してきた尚美は、成績は優秀だが、英語は通じず、学内の食堂の料理は口に合わず、寮のルームメイトにはなめられている。留学資金を援助してくれた顔も知らぬ謎の女性・久子さんへの手紙は、ついつい作り話ばかりになってしまう。そんな尚美は学生が持ち回りで調理する「サード・キッチン」なる食堂に出会う。そこ

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