【ビブリオエッセー】希望への一歩を踏み出す 「星のかけら」重松清(新潮文庫) 2021/1/27 2021/3/2 もともと母が重松さんのファンで、私が高校1年生のとき、「感動するよ」と渡されたのがこの小説だった。お薦め通りジーンときたあのときから3年、読み返して自分の感じ方がどう変わったか、知りたかった。 いじめにあっている小学6年生のユウキが、どんなにキツいことにも耐えられるというお守り「星のかけら」を探すお話だ。星のかけらは交通事故の現場に散乱しているフロントガラスの破片のこと。学習塾の友達、マサヤから