【リヒテンシュタイン侯爵家の至宝展(1)】英知秘めた瞳《リヒテンシュタイン侯フランツ1世、8歳の肖像》

カールがかかったブロンドの髪を肩まで伸ばし、大きな瞳で画家を見つめるのは、少女のような美しさをもつ8歳の少年貴族。  フランツ1世は、1853年にアロイス2世の11番目の子供として生まれ、2つの大学で法学を修めて軍人の道に進んだのちオーストリア、ロシアで外交官を務めた。その後、ウィーン大学で歴史の講座を開くなど、学問の世界で活躍、内外から多くの顕彰を受ける人物となる。  兄のヨーハン2世の死去にと

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