祖は源頼朝の弟範頼の説も 光秀に抵抗も討死【丹波の戦国武家を探る】(5) 2021/1/6 「一文字に酢漿草」紋 この連載は、中世を生きた「丹波武士」たちの歴史を家紋と名字、山城などから探ろうというものである。 兵庫県丹波市の「丹波吉見氏」は源頼朝の弟蒲冠者範頼の子、三郎資重に始まるといわれ、武蔵国横見郡吉見庄が名字の地である。しかし、中世の系図集『尊卑分脉』にみえる源範頼の子に資重の名はない。また、範頼以前に武蔵吉見氏の存在が知られること、畠山氏の一族という説もあるなど、その出自は明確