甘い青春映画、じゃないサスペンス的展開に驚く!――春日太一の木曜邦画劇場

1969年(87分)/松竹/2800円(税抜)  十代の頃、学校に全く馴染めなかった筆者は、現実逃避するようにひたすら映画を観まくっていた。古今東西、ジャンルを問わず、時間が合えば片っ端から――。  中でもお世話になったのが、大井町にあった大井武蔵野館。旧作邦画の変わり種の作品ばかり特集上映する劇場は、立地の場末感もあいまって、とても落ち着く空間だった。  そして、大井武蔵野館では特集上映の他に

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