年の瀬に覚めない悪夢の三題噺

この時期ならではの染み入るものがある。冷え冷えした寒気が東の横綱とすれば、対する西には熱燗(あつかん)や鍋あたりを。張り出しに落語の「芝浜」を据えたい ▼根はいいが酒好きで怠け者の男。早朝、魚の仕入れに出た芝の浜で50両もが入った財布を拾う。その足で、おかみさんの制止もきかずに大盤振る舞いの酒盛りを始めた ▼酔いから目が覚めるとまさかの一言。「50両拾った夢なんか見て、飲み食いした勘定はどうすんだ

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