20歳の私が綺麗な肺を犠牲にして、煙草を吸い始めた理由

ふられたのは、たしか外階段の下にある寒い喫煙所だった。私も相手も寒さで手が悴んで赤くなっているのに、煙草を吸うのはやめなかった。この数日だか数週間前に、私はこの人に告白した。この人呼ばわりするのはあんまりだから、仮にAさんとしよう。Aさんはバイトの先輩だった。その時の私は20歳で、バイト先の集まりでよく飲みに行ったりした。Aさんの最初の印象は、大変失礼ながら目つきの悪い人だなと思ったことをよく覚え

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