不妊治療を諦めた夫婦が“再生”するために、何が必要だったのか

小説『朝が来る』は、不妊治療の末に特別養子縁組を選択してわが子を迎えた夫婦と、実母である14歳のひかりの苦しみと光を描いている。  その原作者・辻村深月さんに、河瀨直美監督は「この映画を撮るにあたって、子である朝斗のまなざしは必要不可欠だと思っています」と伝えたという。2人の母の物語だけではない、原作に込められたちいさな視点や景色、それらを掬(すく)いとるというのである。 「ひかりが身籠ったのは若

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