人生の最期をどんな形で締めくくりたいか――。葬儀屋の世界を通して描かれる「死生観」 2020/10/24 2022/4/16 『終のひと』(清水俊/双葉社) 身内が亡くなり葬儀に参列するたび、僕は必ずと言っていいほど自分の「死生観」について考える。自分はどんな風に人生を締めくくりたいのか。いつも明確な答えは出ないが「人生の最期くらい、自分の思い通りの幕引きにしたいもんだ」とは思う。 いま、編集部注目の作家 『終のひと』(清水俊/双葉社)はそんな「死生観」にスポットが当てられている作品だ。葬儀屋で働く2人の主人公を通して