「推し、燃ゆ」。21歳作家の「アイドル炎上」小説で、ネットとメディアはこう描かれる【ネットメディア時評】

「推しが燃えた。ファンを殴ったらしい」。こんな書き出しで始まるのは、宇佐見りん氏の小説「推し、燃ゆ」だ。作者は21歳。前作「かか」で文藝賞、三島由紀夫賞をW受賞。最新作である。 主人公の高校生「あかり」が推すアイドル・上野真幸が、ある日ファンを殴って炎上する。本作で描かれるのは、そこから「推し」の引退までの、主人公の生きづらさと、痛々しいくらいの推し活と、その狭間の心情だ。 炎上もアンチもリアルす

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