祖母が、先祖伝来の日本刀に打ち粉をかけながら 言葉を刻む(94)

祖母が、先祖伝来の日本刀に打ち粉をかけながら「敵が来たら刺し違えて死ぬのじゃ」と言った  (漫画家、松本零士さん)  北九州から四国に疎開中、川を泳いでいると近所のおじさんが「戦争が終わったぞ」と触れ回っていた。急ぎ帰宅すると祖母が日本刀を手にしていた。「一家で自決するつもりだったと後で分かり、身の毛がよだった」と振り返る。当時小学2年生。父は陸軍航空隊の戦闘機隊長で特攻隊指揮官も務め、若い部下を

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