ceroのメンバー初エッセイ集、青春時代へのノスタルジーが滲む 2020/9/20 『小鳥たちの計画』(荒内佑/筑摩書房) 国内のシティ・ポップ・ブームの先鞭をつけ、ソウル、台北、香港でもライヴをこなす3人組バンド、cero。そのceroで多くの楽曲の作詞と作曲を担当する荒内佑が、初のエッセイ集『小鳥たちの計画』(筑摩書房)を上梓した。 本書の基底を成すのは、荒内の青春時代への苛烈なまでのノスタルジーだ。例えば、高校時代から22歳頃まで一日に二度も三度も訪れたという、吉祥寺の