『マーティン・エデン』レビュー:無学の青年が愛のない富と名声を得たとき

人間誰しも富や栄光、名声といったものを欲しがる生き物ではあるかと思われますが(少なくとも私はお金が欲しい!)、「そこに愛はあるのか?」などと、どこぞのCMみたいなツッコミを入れたくなる向きもあることでしょう。 たとえば、もしあなたが無学の労働者で、恋愛を機に作家をめざすようになったとしたら?  その恋愛の相手が、身分違いの富裕層であったとしたら? 夢を目指すも、なかなか芽が出なかったとしたら? ま

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