服毒自殺した夫の不倫相手が幽霊となって現れた…! 奇妙な回想が思いがけない奇跡を呼ぶ『白蟻女』

『白蟻女』(赤松利市/光文社)  今年、『犬』(徳間書店)で大藪春彦賞を受賞した赤松利市氏は、人間のドロドロとした感情を描くのが上手い作家。そんな印象が筆者の中にあったから、これまでと作風がガラっと変わった『白蟻女』(光文社)を見て驚き、興味が湧いた。    本作に収録されているのは、表題作でもある「白蟻女」と「遺言」の2作。これまでとは違う世界観にわくわくしながらページをめくっていたら、いつの間

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