27連勤中の女性が疲れ果てて立ち寄ったコンビニの秘密とは…? 明かりに引き寄せられる人々のオムニバスドラマ

『光の箱』(衿沢世衣子/小学館)  コンビニには、どこか停滞した雰囲気が漂っている、と私は思う。そんなことを言ったら怒られるだろうか。でも、毎日目新しいものが並ぶわけでもないし(最近は野菜や肉まで買えるようになったが)、魚屋や八百屋のように積極的に声をかけてくる店員もいない。そこにあるのは、常に「日常で必要なもの」であり、それを欲する人たちをただ受け入れるだけの存在だ。  そういう、コンビニの静か

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