狸が化けた道頓堀 人形が映す大坂の辺境 2020/8/3 関西有数の繁華街、大阪・ミナミの道頓堀にもあやかしの物語が残る。江戸時代には「中座」「角座」といった芝居小屋や茶屋が集まるにぎやかなスポットだった一方、ほど近い千日前は明治初期まで、墓地や刑場が並ぶうら寂しい地。華やかな劇場都市と、弔いの地が交差したこの場所を、妖怪に詳しい国際日本文化研究センターの木場貴俊プロジェクト研究員(41)と巡った。 (藤原由梨) 芝居の神はタヌキ? 「タヌキは、『