中村八大編<471>壁越しの出会い 2020/7/13 中村八大が福岡県久留米市で生活したのは1945年1月から49年3月までの、約4年間である。その歳月について本紙に寄稿した「私の心の久留米」(72年)の中で次のように回顧している。 「戦中、戦後の混乱期であったことと、年齢的にいちばん感受性が強い思春期に久留米で育ったことで、やはり私の中の久留米は、私の内部で大きな地位をしめている」 久留米時代に住んだ家は津福本町が約10カ月で、残りは花畑で