“太宰治の孫”が芥川賞候補に! 語り合いが紡ぐ母の人生と娘の救済 石原燃『赤い砂を蹴る』

『赤い砂を蹴る』(石原燃/文藝春秋)  第163回芥川賞直木賞候補作が発表され、その候補作家のひとりが“太宰治の孫”にあたることが話題になった。芥川賞候補作『赤い砂を蹴る』(文藝春秋)の著者・石原燃だ。母は純文学作家の津島佑子で、石原自身はこれまで劇作家として活動しており、本作が小説デビュー作だという。文豪の孫という話題性が先行しているが、作品自体に太宰治の作風などを感じさせるところはとくになく、

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