廃屋に響く「無音の旋律」|弾き手知らずのピアノたち(前編)

朽ち果てたホテル、家族が住まなくなって数十年も経つ住居、前世紀の古城、廃校にされた小学校の校舎、打ち棄てられたガレージ、閉院になった病院、サナトリウム、そしてチェルノブイリ。世界各地の廃墟を訪れ、撮影し続ける人物がいる。オランダの写真家、Roman Robroekだ。彼はとりわけ、そんな建物の中で弾き手もなく取り残された「ピアノ」の美しさとデカダンスに取り憑かれ、かつてその空間に響いたかもしれない

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