伊坂幸太郎が『逆ソクラテス』で描く、子供たちが大人に抗う短編5作――世間の決めつけをひっくりかえせ!

『逆ソクラテス』(伊坂幸太郎/集英社)  デビュー20年を迎えた伊坂幸太郎の『逆ソクラテス』(集英社)は、5つの短編からなり、いずれも小学生が主人公だ。小学生たちは大人の支配下にある無力な存在だが、この関係が逆転される痛快さこそが、本書の精髄だ。  劈頭を飾る表題作を例に出そう。久留米という教師が登場し、彼の振る舞いが子供たちに問題視される。久留米は勉強でも運動でも、「この生徒はできる、この生徒は

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