震災知らない世代へ 先生になって伝える 宮城・南三陸 佐藤光莉さん(13) 祖母ら亡くした中学1年生
午後2時46分。祖母と曽祖母を亡くした南三陸町立志津川中1年、佐藤光莉(ひかり)さん(13)は、静かに目をつむった。
「うちは、ばあちゃんと、ぴーちゃん(曽祖母)が亡くなった。他にも、家の人が亡くなった人はいっぱいいる。次の世代に伝えていかなくちゃいけない」
黙祷(もくとう)しながら、心に決めた。
震災が起きたとき、まだ3歳だった。だから、記憶はそう多くない。幼稚園で、お昼寝から目覚めたころ