新型コロナ以降のアニメ業界を考える。TVアニメの制作本数減、「日常」が揺らぎ作品内容への影響も【藤津亮太のアニメの門V 第58回】
昨年公開された『天気の子』は、世界を大きな変化が襲ったとしても、それもまた“日常”として受けいれられて生きていく様子が描かれていた。昨年の時点でこれは、大人たちが勝手に「不幸な時代」と嘆く現在、これから生きていく若者へのエールでもあった。だが、それから1年も経たないうちに、現実に「日常」が大きく塗り替えられるような事態が発生しようとは、誰も予想はできなかった。新型コロナウイルス感染症(COVID-