選考委員も思わず唸った!エンターテインメント性の高さから芥川賞を逃した『幼な子の聖戦』とは?
『幼な子の聖戦』(木村友祐/集英社)
“近年こんなに熱気を感じる小説は、なかなかなかった”(川上弘美)
“エンターテイメントとしては読ませる力を持っている”(宮本輝)
“物語作家としての手腕は、かなり高度なもの”(松浦寿輝)
先日、2019年度下半期芥川賞が発表された。受賞作は古川真人さんの『背高泡立草』(集英社)。
選考委員からの受賞作と候補作の講評は文藝春秋3月号に掲載されたが、その中