「だから私はハロプロが好き」小説家・柚木麻子【寄稿】

つんく♂曲に限らずハロプロは都会の中の少女の孤独、または半径100メートルほどの馴染みの場所の幸福について描き続けてきた。一人で歩く時、ふとハロプロ楽曲を小さく口ずさんでしまうのは、アスファルトやテナントビル、横断歩道や駅など、日本の町並みとの親和性が高い歌詞ばかりだからだろう。家の中で聴くのもいいが、スーパーマーケットやチェーン店で、不意にハロプロ曲を耳にする時がファンの醍醐味だ。歌詞を一粒舌に

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