運命に翻弄される幕末の男女を描く 情念の小説『荒城に白百合ありて』 2020/2/2 著者・須賀しのぶさんにインタビュー KADOKAWA 1,700円。 今月のオススメ本 『荒城に白百合ありて』 幕末の江戸、不意に訪れた「世界の終わり」で、出会うはずのない二人が出会った。あなたはなぜ私を助けてしまったの──。 ラストシーン直前から始まり、時計の針がぐるっと巻き戻り出会いからリスタートする構成は、二人の定められた運命の存在を強調し、情念の炎を高めている。 尊王攘夷思想が渦