つぶれた家から助け出した母、避難場所で体調急変し帰らぬ人に…阪神・淡路大震災で両親亡くした女性、語り部で命の重み伝える
阪神・淡路大震災で両親を亡くした元中学教諭の和氣光代さん(56)=神戸市灘区=が語り部となり、自身の経験を伝え始めた。「災害に備え、命を大切に生きてほしい」。今月1日に起きた能登半島地震の被災地に思いをはせ、かけがえのない命の重みを問いかける。(上田勇紀)
阪神・淡路大震災の語り部として初めて講演する和氣光代さん=大阪府枚方市
■外傷はほとんどなかった
「お父さん、お母さん。あの日、何度も