日本に「近代建築」という言葉をひろめたあの「建築探偵」が帰ってきた

『近代建築そもそも講義』(藤森照信+大和ハウス工業総合技術研究所 著)  三十年前まで、日本語には「近代建築」という語はなかった。  少なくとも一般市民の日本語にはなかった。むろん実体はあった。東京駅、大阪市中央公会堂、九州大学の建物群……およそ明治維新から敗戦までの約八十年のあいだに建てられた西洋ふうの建てものを、建築家や建築史家は、つまり専門家はそう呼んでいたわけだ。  そんな一種の学術語が

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