われら前衛の徒 大分新世紀群の軌跡(7)まっさん オルガナイザー 「反抗」を力に

自作の間でポーズを取る吉村益信さん(1952年ごろ、「ZINC WHITE 草創期の新世紀群」より)池田龍雄さん 蒸気機関車は黒煙を吐き久大線を東に急ぐ。車窓から夕日に輝く由布岳が見えた。1955年4月4日。画家・池田龍雄(91)は帰省先の伊万里を発(た)ち、8時間かけて大分駅に立つ。体格のいい青年が出迎えた。  「まっさん」こと吉村益信(1932~2011)だった。大分の地を踏んだのは、美術サー

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