宮部みゆき、初の本格SF作品集。ロボットに感情移入する人間、虐待を防ぐための「マザー法」…。切なくも温かい世界観

『さよならの儀式』(宮部みゆき/河出書房新社)  日常の中でぞっとするような違和感や、理不尽な事件に遭遇した時、中立的な視点で状況を見極め、解決へと導いていくのは中々難しい。世の中は白か黒かで割り切れることばかりではないし、自分にとっての正義は、他の誰かにとっての悪である…なんてことは珍しくもないだろう。だがやはり、我々は出来る限りの想像力や洞察力を働かせ、困難な問題に立ち向かっていかねばならない

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

CLOSE
CLOSE