藝術舞台2019 令和のはじめ(5完)日本舞踊「釣女」 物語るは男女の機微 2019/11/11 「釣女」は男女の機微を物語る。古くは狂言に始まり、明治時代に常磐津、歌舞伎、文楽でも演じられた人気の一番。藤間勢之助自身3度目の挑戦である。 定まった妻のない大名が、同じく独身の太郎冠者を伴って恵比寿神社に詣で、願をかけると1本の釣りざおを授かる。お告げの通り「小野小町か楊貴妃か」という美女が釣れ、喜んで祝言をあげた。その釣りざおを借りた太郎冠者が糸を垂れると同じように女性が釣れ、祝言を挙げた太