心に光を運び込むアルバム – 『オード・トゥ・ジョイ』 ウィルコ

「歓喜の歌」と言えば師走を賑わすベートーヴェン第九の華やかさを連想するが、ウィルコ11作目のスタジオ・アルバムはタイトルと裏腹に実に繊細かつストイックな1枚。ジャケットを大きく占める空白を埋めるのは聴き手側、ということになる。この音楽的な方向性は前作『シュミルコ』以降のジェフ・トゥイーディの足跡に依るところが大きいだろう。その3年の間に彼はソロ作を3枚(うち1枚は過去曲のアコギ・カバー)、そして自

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